孤影悄然のシンデレラ

ぼくの思考のセーブポイント

ゲイは遺伝子を残すのか

 LGBTって多く見積もると人口の1割くらいいるらしいです。へー(ソースは「LGBT 割合」でググったときにトップにでてきた記事です(鼻ほじ))

 これがLGBTの話題じゃなければ、「1割の人間のために9割の人間が変わることを強要されるのはおかしい、1割のほうが変わればいいだろ」とか言われそうですが(1割だと多いので流石に言われないかも)LGBTの話題だとあんまこういう意見は聞きません。思ってる人ぼく含めて結構いると思うんだけど発言が許されないような雰囲気ある。リベラルこっわ。や、そもそも興味なさすぎて発言する機会がないだけかも。

 ちなみに同年齢の日本人を分母にとったとき、修士課程進学者は全体の約5%、博士課程進学者は1%未満です。(これは平成22年のデータで、平成30だと12%、5%程度になってる。増えてますねぇ!)自分の認知の歪みを感じる。LGBTよりも少ない奴等が国に対してもっと金を出せといってるの、面白い。

 こんなこと書いてるけど、LGBTに対して好きとか嫌いとかないです。血液型とか誕生日みたいなものだと思ってる。(日本人と外国人との)ハーフぐらい。あとは海外の人と結婚するとどっちの国に住むかとかそういうのが気になりそうだけど、LGBTをそういう程度にしか考えてない。はい。

 

 そんなことはどうでもよくて、前から気になったのが、性的少数派とその遺伝子について。トランスジェンダーはよく分からないけど、ゲイは身体が男で恋愛対象も男なんだから、彼らの遺伝子は後世に受け継がれることがない。や、ここ10年ぐらいであれば体外受精とかそういうのが可能になってきてるので遺伝子を残すことができるけど、少なくとも100年前のゲイは遺伝子を残すことはできない。

 

 ...と思っていた。過去形なのは一旦おいといて、このように考えると、彼らの遺伝子は引き継がれないのに、相変わらずゲイは存在している。つまり、ゲイというのは遺伝的なものではなくて、生まれ育った環境が本質なのでは?と思っていた。(ここでエピジェネティクス的なことは考えてません。考えられるほど理解してないので(単語しか知らないので))(ところでエピジェネティクス的なことを考えると、性って結構連続的なものっぽくないですか、生物ってだいたい曖昧だし。なんで性だけ01なんだよという気持ちがしてくる)

 

 それで、昨日聞いたんですが、ゲイが妥協して女性と結婚すること、あるらしいです。遺伝子は思考に勝る。聞いた相手は別に性的少数者じゃないけど。ググってみたら夫がゲイだったとか普通に出てきた。本当に盲点だった。こうするとゲイの遺伝子は後世に受け継がれることになる。あ~~。

 

 で、ここで気になるのが(さっきからふれてるが)ゲイの遺伝子ってなんだよという話。エンドウマメがしわかそうでないかが決まる遺伝子があるように、人間もゲイかそうでないかが決まる遺伝子があるのか、というのが気になる。

 

 日本語で「ゲイ 遺伝子」でググると次のページがトップにでてきます。

「ゲイ遺伝子」は存在しない、米ハーヴァード大などの研究で明らかに - BBCニュース

 

 ゲイ遺伝子は存在しないらしい。へー。日本人の科学リテラシーの低さを甘く見てはいけない。翻訳もとになってる英語版をあたると次のサイト。

No single gene associated with being gay - BBC News

 

論文のリンクも貼ってくれてる。うれしい。『Science』の有料記事だけど大学生なら大学のVPN使えばこういうの多分無料で全部読める。大学の魅力、ここだろ。大学にいけないことを嘆いてる脳みそちんこは死んでくれ。オンライン万歳!

 

 そんなわけで参考文献をうさぎとびしていく。ぴょんぴょん。

 興味ある人が自分で更に読めるようにリンクを貼っておく。(リンクだけ貼るの、リテラシーが全くなさそうだけど、正直書いた人とか雑誌名とかみたところでって感じだし、リンクからすぐにとべるのでいいでしょ)

 

https://www.jstor.org/stable/41465642?seq=13#metadata_info_tab_contents

1998年の古い論文。親が同性愛者だと子もそういう傾向みられるんじゃね?って書いてある。それとは別の内容も面白いけど省略。

Genetic and Environmental Effects on Same-sex Sexual Behavior: A Population Study of Twins in Sweden | SpringerLink

2008年の論文。双子調べてみたらやっぱり同性愛には遺伝的なものがありそうだよというもの。

Large-scale GWAS reveals insights into the genetic architecture of same-sex sexual behavior | Science

2019年8月の論文。ゼミで論文紹介とかやってるのを聞いてると、これもやや古いに分類されるぐらい最近の論文が紹介されるのでビビってる。性的少数派と遺伝子は関係ありそうだけど、(他の機能がそうであるように)(複数の遺伝子が決定に関わっているから)複雑すぎて分からんって書いてある。

 

 ところで専門外の分野の論文って読んでもよく分からなくないですか。専門もわからないんですが。どういうことやってるかであれば分かるときはあるけど、それが適当なのかどうかとか全然分からん(批判的に読むことが出来ず、へーこういう結果があるのか~でおわる)(人文系は読めてしまう(読める気がしてしまう)のでその限りではない)

 

 文化的な影響があることもかなり注としていれられている(そのうえで、それについてはどれだけ影響あるかよくわからんと書いてある)。ふわふわ学問ならそういうの書いてある気がしてきました。

 

 そんなわけで心理学の論文当たっていきましょう。心理学のことふわふわ学問だと思ってるけど、別にこれは馬鹿にしているわけではないです。生命科学もふわふわ学問だしイラレ捏造学問だし......。(続く)